2016年大西洋ハリケーンシーズン概況
2016年大西洋ハリケーンシーズン概況
米国ハリケーンシーズン 2016
2016年5月27日、NOAA(米国海洋大気局)が2016年のハリケーンシーズン(6月1日~11月30日)の予測を発表しました。それによると、大西洋のハリケーンは、平年並みになる確率が45%、平年よりも多い確率が30%例年よりも少ない確率が25%とし、名前が付けられる熱帯嵐は10~16個、そのうちハリケーンに発達するのが4~8個、うちカテゴリー3以上のメジャーハリケーンは1~4個を予想しています。
区分 | NamedStorms | Hurricanes | MajorHurricane |
---|---|---|---|
風速 | 39mph以上 | 74mph以上 | 111mph以上 |
発生数 | 10~16 | 4~8 | 1~4 |
平年発生数 | 12 | 6 | 3 |
(注)メジャーハリケーンはカテゴリー3~5、風速はマイル/時
2005年8月に発生、ルイジアナ州等に甚大な被害をもたらした「カトリーナ」は記憶されている方も多いと思いますが、米国の石油・天然ガス設備が集中するメキシコ湾岸がハリケーンに襲われると、原油石油製品市況への影響は避けられません。カトリーナ襲来時はもちろん、例年、熱帯嵐がハリケーンに発達してメキシコ湾に入り、米国湾岸を直撃すると市況高騰につながります。
地球温暖化の影響か、竜巻にしろハリケーンにしろ狂暴化しています。NOAAも平年を下回る7個の(名前付き熱帯嵐)の発生にもかかわらずカテゴリー5のメジャーハリケーンが南フロリダに壊滅的打撃を与えた1992年の例を挙げ、[Below-normal](平年以下)が安全を意味するものではないと警告しています。