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CP速報

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LPガスCP速報(2024年4月積み)

4月積みサウジアラムコLPガスCP

  •   プロパン 615㌦(前月比-15㌦)
  •   ブタン  620㌦(前月比-20㌦)
  • 3月31日発表
  • LPガス市況等
     LPガス市場をみると、中東市場は、冬季需要期が終了、供給も潤沢で、需給は緩和、PDHの新規需要が下支えする形。ナフサ高で代替ブタンの石化需要が期待されたが、伸び悩み。LPガス市況は、原油市況の上昇に下支えられたが、需給緩和で軟化、極東CFR市況は、第4週でプロパン、ブタン620㌦どころ、第3週から10㌦の下落。
     米国市場は、大幅に落ち込んでいたプロパン供給が増加に転じ、製油所稼働率も回復し、在庫減少に歯止めが掛った。在庫水準は前年を下回っているものの、5年平均の中央(グラフ②参照)。需要は、暖房需要期が過ぎ減少したが、輸出は昨年12月に過去最高の記録を更新(グラフ③参照)、輸出は高水準で推移している。モンベルビュープロパンスポット価格は軟化、中旬には400㌦を割り込み、月間平均で前月比55㌦反落の415㌦/㌧どころ(グラフ①参照)となった。一方、高騰していたブタン価格も軟化、プロパンとの混載で米国産ブタンも極東への流入が増加している。
     フレート市況は、月間平均で前月比約10㌦上昇。1月以降乱高下したスポット運賃は今月第1週には60㌦に軟化、第3週には80㌦まで上昇したが、需要ピークを過ぎ、船舶需給が緩和し再び軟化した。パナマ運河の通峡隻数は回復傾向も制限された昨年11月と変わらず、ガツン湖の水位は低く今後の見通しは不透明。極東CFRとMBの価格差が200㌦に拡大、米国産の極東への流入はトレーダーには妙味。なお、米国~日本のスポット運賃も第3週に140㌦まで上昇したが、第4週には120㌦に戻している。
     ナフサ市況は続伸、月間平均は前月比32㌦続騰の713㌦どころ。原油市況の上昇と供給減で中、下旬には730㌦まで上昇し、ナフサ高により代替の石化ブタンに割安感がある。
     バンカーオイルをみると、シンガポールIFO380は原油市況に連れ高、月間平均で前月比33㌦反騰の480㌦どころ、LSMGO(低硫黄マリンガスオイル)は反落、前月比25㌦下落の788㌦どころ、ガスオイルとC重油との格差は308㌦に縮小した。
     4月CPは前年同月比プロパン60㌦、ブタン75㌦のそれぞれ上昇。原油(アラビアン・ライト)熱量等価換算(下記参照)では、前月に比べプロパン、ブタンともに6ポイント下落、前年同月比ではプロパン3、ブタン6ポイントそれぞれ高い。
  • 原油市況
     3月の原油市況は70~80㌦のレンジ相場を上抜け、19日に昨年10月以来の高値を更新した。中東情勢の緊迫化に加え、ウクライナのロシア製油所へのドローン攻撃によりロシアの製油所稼働率が低下、地政学リスクが原油市況を下支えする形となった。供給面ではOPECプラスの減産延長観測と、非OPECプラス(米、カナダ、ブラジル、ガイアナ等)の増産が綱引き、需要面では、中国の需要回復不透明感はあるものの米国経済は好調、株価は連日最高値を更新し、金融市場はリスクオンとなった。一方、原油先物市場は、50日移動平均が100日移動平均を上抜ける「ゴールデンクロス」のチャートを形成、WTIプロンプトスプレッド(期近2限月)も逆ざやが拡大、需給逼迫感が示されている。
    ○3月積みアラビアン・ライト(3月1~28日までの想定)は85.64㌦(前月比+3.27㌦)
    • 熱量等価AL100% プロパン702.16㌦/㌧ ブタン692.53㌦/㌧
    • AL比       プロパン87.59%    ブタン89.53%
  • 上記ALはEIN推計、確定値は後日Webサイトでご確認ください。
  • 参考
  • 3月LPガスFOB公示価格
    3月FOBサウジCPANSIソナトラック
    630506.5540
    640574.5580
    • 単位:㌦/㌧ 

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