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CP速報

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LPガスCP速報(2024年9月積み)

9月積みサウジアラムコLPガスCP

  •   プロパン 605㌦(前月比+15㌦)
  •   ブタン  595㌦(前月比+25㌦)
  • 8月29日発表
  • LPガス市況等
     LPガス市場をみると、中東市場は、電力、石化需要等内需が増加した産ガス国からの出荷は絞られ、インドの需要増にターム契約優先でスポット販売は限定的となった。インドネシアからの引き合いもあり、原油市況軟化に反して、LPガス市況は上昇した。中国経済の低迷にもかかわらず、石化市況は堅調で、マージン改善によりPDHの稼働率も70%台をキープ、新規プラントも立ち上がり、LPG需要を下支えした。極東CFR市況は、プロパン650~660㌦、ブタン640~650㌦で堅調に推移した
     米国市場は、プロパン供給、在庫が増加、在庫水準は5年平均レンジの最上部に張り付いている(グラフ②参照)。輸出は過去最高水準から減少(グラフ③参照)もハリケーン「ベリル」の影響などから回復し、再び増加してきた。モンベルビュープロパンスポット価格は軟化、月間平均で前月比18㌦下落の398㌦/㌧どころ(グラフ①参照)となった。原油市況の下落とNGL増産で、供給は潤沢。
     フレート市況は軟化、第1~2週で中東~極東40㌦、米国~極東市場は90㌦どころで推移した。パナマ運河ガツン湖の水位が回復、通峡枠も増加し、フレート市況を押し下げた。船舶需給が緩んでいたが、第3週以降、米国の輸出堅調でスポット傭船需要が高まりタイト感。米国仕向けの増加で、インド需要が下支えした中東市場の市況も上昇した。
     ナフサ市況は反落、月間平均は前月比26㌦下落の672㌦どころ。原油市況の下落と石化需要の低迷で一時653㌦まで下げた。エチレン市況は870~880㌦どころでマージンは確保されているが、ナフサ安でLPガスとの格差が縮小、クラッカー向け需要は限定的。
     バンカーオイルをみると、シンガポールIFO380は大幅下落、月間平均で前月比41㌦下落の480㌦どころ、LSMGO(低硫黄マリンガスオイル)は急反落、前月比53㌦下落の692㌦どころ、原油、欧州ディーゼル市況の軟化を受けた。C重油との格差は212㌦に縮小した。
     9月CPは前年同月比プロパン55㌦、ブタン35㌦のそれぞれ上昇。原油(アラビアン・ライト)熱量等価換算(下記参照)では、前月に比べプロパン10、ブタン11ポイント上昇、前年同月比ではプロパン19、ブタン15ポイント高い。
  • 8月の原油市況は急落、一時72㌦を割り込み1月以来の安値となった。米、中経済指標の悪化を契機に株価が暴落、リスク回避の動きが強まった。原油市場では、イランによる対イスラエル報復攻撃、ヒズボラとの紛争拡大懸念など地政学リスクの高まりとともに、リビアの原油生産、輸出の減少(日量100万バレル消失の可能性)が市況を下支えした。需要面では、ドライブシーズン終盤を迎えた米国の原油在庫が減少し1月以来の低水準となったが、中国経済指標の悪化、需要減退懸念が市況下押し要因となった。一方、原油先物市場では、商品投資顧問業者(CTA)がアルゴリズム取引でロングポジションを手仕舞い売り、下げを加速させた。テクニカル指標の200日移動平均(WTI77㌦どころ)は下値支持線から上値抵抗線となっているが、他方、プロンプトスプレッド(期近2限月)の逆ざやが再び拡大、1㌦を突破し需給タイトを示唆している。
    ○8月積みアラビアン・ライト(8月1~29日までの想定)は79.30㌦(前月比-6.94㌦)
    • 熱量等価AL100% プロパン650.18㌦/㌧ ブタン641.26㌦/㌧
    • AL比        プロパン93.05%    ブタン92.79%
  • 上記ALはEIN推計、確定値は後日Webサイトでご確認ください。
  • 参考
  • 8月LPガスFOB公示価格
    8月FOBサウジCPANSIソナトラック
    580547.5555
    565503.5500
    • 単位:㌦/㌧ 

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