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CP速報

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LPガスCP速報(2025年3月積み)

3月積みサウジアラムコLPガスCP

  •   プロパン 615㌦(前月比-20㌦)
  •   ブタン  605㌦(前月比-20㌦)
    • 2月27日発表
  • LPガス市況等
     LLPガス市場をみると、原油市況が急落するなか、中東市場は、寒波到来で暖房需要は増加したが、石化需要は低迷、市況は軟化した。中東の需要を牽引してきたインドは在庫水準が高く引き合いは弱い。春節明けの中国からの買い気も弱く、PDHの稼働率も上がっていない。濃霧の影響で米国玉の到着が遅延、需給が締まる局面もあったが、供給余力はあり、タイト感は薄い。極東CFR市況は、第3週で前週比横ばいのプロパン620㌦、ブタンは同10㌦下落の610㌦どころで推移した。
     米国市場は、プロパンの供給が絞られるなか、寒波で需要が増加、在庫は取り崩しが続いている。全米のプロパン在庫水準は5年平均レンジの中央まで低下(グラフ②参照)。モンベルビュープロパンスポット価格は、天然ガスの高騰、暖房需要増と輸出量の高水準が続き、中旬には490㌦台で推移、原油市況の急落で軟化したものの、月間平均では前月比10㌦続騰の480㌦/㌧どころ(グラフ①参照)となった。
     フレート市況は、軟化した。米国~極東市場は90㌦どころ、中東~極東は40~50㌦どころ。中東市場は、船舶需給が緩和、中旬以降インド勢の傭船需要もみられたが、船腹供給も増え、船主は喜望峰経由の米国向けも選択肢としている。米国市場は濃霧による遅延も発生したが、スポット需要も余剰解消までには至っていない。パナマ運河通峡は、渋滞する場面もあるが、オークション金額を含め昨年と比べると落ち着いた状況。
     ナフサ市況は2ヶ月ぶりの反落、月間平均は前月比5㌦下落の667㌦どころ。原油市況の軟化に連れ安となった。ナフサ高からブタン需要が期待されたが、石化需要は振るわず。
     バンカーオイルをみると、シンガポールIFO380は小幅続伸、月間平均で前月比6㌦上昇の506㌦どころ、LSMGO(低硫黄マリンガスオイル)は反落、前月比27㌦下落の693㌦どころ、ガスオイル・C重油との格差は187㌦に縮小。
     3月CPは前年同月比プロパン15㌦、ブタン同35㌦の下落。原油(アラビアン・ライト)熱量等価換算(下記参照)では、前月に比べプロパン、ブタンそれぞれ1ポイント下落、前年同月比ではプロパン1ポイント、ブタン2ポイント低い。
  • 原油市況等
     2月の原油市況は、トランプ関税砲に踊らされた。WTIは73㌦台でスタートしたが、下旬には70㌦を割り込み年初来安値を更新した。トランプ大統領は米国内石油・ガスの大増産を掲げる一方、カナダ、メキシコへの関税(時期、程度については二転三転)を打ちだしている。なお、米国の輸入シェアトップのカナダ産原油は重質油で、製油所は米産軽質油で代替できず、調達先も限られる。ガザ停戦に続き、ウクライナ戦争終結に向けた動きもリスクを孕んだまま。相互関税による貿易戦争、世界経済成長減速、需要低迷の懸念は拭えず、不透明感が増すなか、OPECプラスは4月以降の自主減産縮小計画を延期する見込み。他方、米原油生産量は過去最高水準を維持し、輸出は高水準、全米原油在庫は増加に転じ、5年平均レンジの中央に収まってきた。先物市場では、プロンプトスプレッド(期近2限月)の逆ザヤは縮小、大口ファンド筋の買い越し残高は減少、ショートポジションが積み上がってきた。
    ○2月積みアラビアン・ライト(2月1~27日までの想定)は79.25㌦(前月比-1.98㌦)
    • 熱量等価AL100% プロパン649.77㌦/㌧ ブタン640.86㌦/㌧
    • AL比       プロパン94.65%    ブタン94.41%
  • 上記ALはEIN推計、確定値は後日Webサイトでご確認ください。
  • 参考
  • 2月LPガスFOB公示価格
    2月FOBサウジCPANSIソナトラック
    635540.5565
    625589600
    • 単位:㌦/㌧ 

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