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CP速報

CP速報

LPガスCP速報(2025年7月積み)

7月積みサウジアラムコLPガスCP

  •   プロパン 575㌦(前月比-25㌦)
  •   ブタン  545㌦(前月比-25㌦)
    • 6月30日発表
  • LPガス市況等
     米中貿易戦争に続き、イスラエル・イラン戦争、地政学リスクに翻弄される展開となった。不需要期で中東市場はCFR極東着が7月CP-40㌦どころのディスカウント市況、ブタン付きカーゴの石化の手当てが散見された。一方、CP先物市況は中東情勢の緊迫化で続騰、第3週でプロパン610㌦まで上昇したが、フレート市況の急騰もあり、FOB市場は閑散、ペルシャ湾岸の手当てがリスク回避された。極東CFR市況は、第3週で前週比10㌦続伸のプロパン590㌦、ブタン同横ばいの560㌦に留まった。極東着CFRの廉価が顕著となった。
     米国市場をみると、不需要期を迎えても、輸出は堅調、高水準で推移(グラフ③参照)、全米プロパン在庫は前年割れが続いているが、在庫水準は5年平均レンジの中央まで積みあがってきた。一時、船積みの遅延が発生、モンベルビュープロパンスポット価格は、原油市況の急騰を受けて425㌦まで上げたが、第4週に原油市況とともに軟化375㌦まで下げた。月間平均では前月比13㌦反騰の395㌦/㌧どころ(グラフ①参照)。
     フレート市況は続騰した。中東市場では、地政学リスクプレミアムが上昇、インド向けではさらにプレミアムが付加され第3週には90㌦に迫る水準。中東市場の上昇で米国市場も続騰し米国~極東は第3週には130㌦まで上昇した。中東情勢悪化によりペルシャ湾岸、ホルムズ海峡航路を回避し、米国積みへの需要増となると、船舶需給のタイト化に拍車がかかる懸念も。トランプ関税による中国の手当て先シフトに続き波乱要因となっている。
     ナフサ市況は5ヶ月ぶりの反騰、月間平均は前月比25㌦上昇の595㌦/㌧どころ。原油市況の急騰と中国の米国エタンからナフサへのシフトも影響、石化ブタン需要も散見。
     バンカーオイルをみると、原油市況に連れ安、シンガポールIFO380は4か月ぶり反発、月間平均で前月比19㌦上昇の457㌦どころ、LSMGO(低硫黄マリンガスオイル)は5ヶ月ぶりの反騰、前月比49㌦急騰の653㌦どころ、留出油高を受けて、ガスオイル・C重油との格差は196㌦に拡大した。
     7月CPは前年同月比プロパン5㌦、同ブタン20㌦の下落。原油(アラビアン・ライト)熱量等価換算(下記参照)では、前月に比べプロパン14、ブタン13ポイント下落、前年同月比ではプロパン17ポイント、ブタン14ポイント高い。
  • 原油市況等
     6月の原油市況は中東地政学リスクに翻弄された。WTIは62㌦台でスタート、カナダの山林火災でオイルサンド35万b/dの生産が停止、中東情勢の緊張が高まる中、イスラエルがイラン核施設を空爆、13日WTIは72.98㌦に急騰し、イランの報復攻撃で18日には1月以来となる75㌦を突破、20日未明米軍が軍事介入しバンカーバスターでイラン核施設を攻撃し、ブレント原油は79㌦に達した。翌週、イスラエル・イランの停戦が合意され、原油市況は急落したが、イランの勝利宣言にトランプが反発、不透明感が強まっている。先物市場は、タイト感が強く、プロンプトスプレッド(期近2限月)の逆ザヤが拡大、CTA(商品投資顧問業者)はショートポジションを手仕舞、中東情勢とOPECプラスの増産政策に身構えている。
    ○6月積みアラビアン・ライト(6月1~27日までの想定)は70.80㌦(前月比+5.92㌦)
    • 熱量等価AL100% プロパン580.49㌦/㌧ ブタン572.52㌦/㌧
    • AL比        プロパン99.05%    ブタン95.19%
  • 上記ALはEIN推計、確定値は後日Webサイトでご確認ください。
  • 参考
  • 6月LPガスFOB公示価格
    6月FOBサウジCPANSIソナトラック
    600421.5445
    570423.5435
    • 単位:㌦/㌧ 

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