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CP速報

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LPガスCP速報(2024年12月積み)

12月積みサウジアラムコLPガスCP

  •   プロパン 635㌦(前月比±0㌦)
  •   ブタン  630㌦(前月比±0㌦)
    • 11月28日発表
  • LPガス市況等
     LPガス市場をみると、原油市況が軟化するなか、中東市場は、冬季需要期を迎えたものの、盛り上がりに欠ける展開となった。中国経済は、景気刺激策も空振り、PDHの稼働率は下げどまったものの65~70%で低迷、転売も散見されている。極東にも寒波到来、中国春節需要を控えプロパン需要は増える見込み。一方、サウジが一部ターム契約でブタン割合を増やすよう要請するなど、ブタン安が顕著になりつつある。極東CFR市況は、プロパン620~640㌦、ブタン610~640㌦で推移、第4週でプロパン、ブタン格差は20㌦に拡がった。
     米国市場は、プロパンの供給は潤沢、需要期を迎え在庫は取り崩しが始まったが、メキシコ湾のプロパン在庫水準は5年平均レンジを上抜けている(グラフ②参照)。モンベルビュープロパンスポット価格は、全米プロパン在庫の減少と天然ガスの急騰もあり続伸、月間平均で前月比15㌦上昇の420㌦/㌧どころ(グラフ①参照)。
     フレート市況は、比較的穏やかに推移した。米国~極東市場は100~110㌦どころ、中東~極東は50㌦どころ。中東市場はインド勢の趨勢で上げ下げ、船舶は余剰感が強く、米国市況も喜望峰経由に一部向かい徐々に需給引き締まり傾向がみられたが、船舶需給は概ねバランスが取れている状況。パナマ運河の通峡は順調、今後の米国積みは、天候要因(霧・寒波等)が懸念されるところ。
     ナフサ市況は反落、月間平均は前月比27㌦下落の645㌦どころ。原油市況の下落を受けて一時630㌦まで下げた。ナフサ軟化でブタン石化需要は低下、中国の経済・石化需要の低迷が市況を重くしている。
     バンカーオイルをみると、シンガポールIFO380は反落、月間平均で前月比9㌦弱下落の472㌦どころ、LSMGO(低硫黄マリンガスオイル)は続伸、前月比11㌦上昇の677㌦どころ、C重油は原油市況の下げを受けた。ガスオイル・C重油との格差は205㌦に拡大。
     12月CPは前年同月比プロパン25㌦、ブタン10㌦のそれぞれ上昇。原油(アラビアン・ライト)熱量等価換算(下記参照)では、前月に比べプロパン、ブタン2ポイント上昇、前年同月比ではプロパン18、ブタン17ポイント高い。
  • 原油市況等
     11月の原油市況は、WTIで68~72㌦、70㌦を挟んで狭いレンジで推移した。市況を大きく揺り動かしたのは、ウクライナ・ロシア戦争の緊迫化、イスラエルとレバノン・ヒズボラとの停戦合意など地政学リスクのプレミアム。更に、米大統領選でトランプが勝利、次期政権の政策へ関心が集まっているが、不透明感が強まっており、方向感に欠ける展開が続いている。需給を巡っては、OPECプラスの1月からの自主減産縮小計画は再延期の見通し。中国需要の低迷と非OPECの増産により、2025年早期の供給超過見通しが示され、市況下押しの要因となった。米国原油在庫は5年平均レンジの最下方の低水準となっているが、先物市場では、プロンプトスプレッド(期近2限月)一時コンタンゴ(順ザヤ)になるなど、需給タイト感が緩和、大口ファンド筋の買い越し残高は、増加傾向も20万枚を割る低水準で推移している。
    ○11月積みアラビアン・ライト(11月1~28日までの想定)は74.70㌦(前月比-1.48㌦)
    • 熱量等価AL100% プロパン612.46㌦/㌧ ブタン604.06㌦/㌧
    • AL比       プロパン103.68%    ブタン104.29%
  • 上記ALはEIN推計、確定値は後日Webサイトでご確認ください。
  • 参考
  • 11月LPガスFOB公示価格
    11月FOBサウジCPANSIソナトラック
    635572595
    630577.5600
    • 単位:㌦/㌧ 

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