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CP速報

CP速報

LPガスCP速報(2023年12月積み)

12月積みサウジアラムコLPガスCP

  •   プロパン 610㌦(前月比±0㌦)
  •   ブタン  620㌦(前月比±0㌦)
    • 11月30日発表
       LPガス市場をみると、中東市場は、冬季需要期を迎え、寒波到来による需要増が期待されているが、中国PDH需要が減退、石化需要の低迷で需給緩和感が強い。一方、米国玉がフレート高騰でキャンセルされるなど需給への影響が懸念される。極東CFR市況は、フレート市況の高騰が続き、上旬にプロパン、ブタン740㌦どころに達していたが、原油市況の軟化もあり、第4週で690㌦どころ、CP先物も下旬に軟化した。なお、期先1月、2月限はバックワーデーション、2月ものはプロパン580~585㌦となっている。
       米国市場をみると、輸出は引き続き好調、供給は潤沢、需要は堅調で全米プロパン在庫は減少傾向が続いているが、5年平均レンジを上抜け高水準。主要輸出事業者のターミナルの不具合による不可抗力条項は解除、出荷は順調だが、パナマ運河の通峡船数削減でフレートが急騰し、極東ユーザーは米国産のキャンセルも選択肢。モンベルビュープロパンスポット価格は、原油市況の下落と在庫高で反落した。MB月間平均は前月比23㌦続落の332㌦/㌧どころ(グラフ①参照)。ブタンは、ガソリンブレンド需要堅調により380~400㌦で推移。
       フレート市況は、再急騰している。パナマ運河の通峡船数の減少により、スエズ、喜望峰経由の船が増加、航海日数が伸び(20日以上)船舶需給のタイト化は必至。中東~日本のスポットフレートは150㌦どころで推移しているが、米国~日本は240㌦に達している。1月には乾季を迎えるパナマ運河、2月には旧パナマ運河通峡船数が現行の25艘から18艘に新パナマ運河は8艘が5艘に漸減、オークション形式(1~2艘)の通峡枠も削減され、ほぼゼロ。米国依存度が高い日本としては需要期を迎え価格もさることながら供給計画が厳しくなりそうだ。
       ナフサ市況は続落、月間平均は前月比13㌦の下落で642㌦どころ。原油市況の軟化と石化需要の回復の遅れが要因。石化用ブタンの需要も伸び悩んでいる。
       バンカーオイルをみると、原油市況に連れ安、シンガポールIFO380は月間平均で前月比19㌦続落の467㌦どころ、LSMGO(低硫黄マリンガスオイル)は同82㌦続落の807㌦どころ、ガスオイルとC重油との格差は340㌦に縮小した。
       12月CPは前年同月比プロパン横這い、ブタン10㌦の上昇。原油(アラビアン・ライト)熱量等価換算(下記参照)では、前月に比べプロパン、ブタンともに4ポイント上昇、前年同月比ではプロパン3ポイント、ブタン5ポイント高い。
  • 原油市況等
     11月の原油市況は、WTIが82~72㌦台のレンジで推移、ハマス・イスラエル紛争はイスラエルのガザ侵攻後、人質解放と一時休戦で各国の交渉が行われ、原油途絶懸念は後退し中東リスクプレミアムは解消された形となった。原油市況の軟化を受けて、OPECプラスは対抗として追加減産や減産期間延長等を検討しているが、一部アフリカ諸国の2024年生産枠を巡り協議が難航、会合開催が26日から30日に延期された。金融市場は、米利上げサイクル終了を巡る思惑で上げ下げ、世界経済減速と供給増加見通しから原油市場は、需給緩和感が出ており、WTI先物は期近2限月がコンタンゴに転じている。
    ○11月積みアラビアン・ライト(11月1~29日までの想定)は87.50㌦(前月比-5.87㌦)
    • 熱量等価AL100% プロパン765.78㌦/㌧ ブタン755.28㌦/㌧
    • AL比       プロパン79.66%    ブタン82.09%
  • 上記ALはEIN推計、確定値は後日Webサイトでご確認ください。
  • 参考
  • 11月LPガスFOB公示価格
    11月FOBサウジCPANSIソナトラック
    610536.5560
    620484.5535
    • 単位:㌦/㌧ 

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