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CP速報

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LPガスCP速報(2024年7月積み)

7月積みサウジアラムコLPガスCP

  •   プロパン 580㌦(前月比± 0㌦)
  •   ブタン  565㌦(前月比± 0㌦)
  • 6月30日発表
  • LPガス市況等
     LPガス市場をみると、中東市場は、不需要期入りも堅調な需要、サウジからの出荷は絞られたが、カタール、クウェートがスポット販売、サウジ石化の定修遅延で輸出増もあるか。喜望峰経由の米国産カーゴが7月に到着予定で供給は潤沢な見込み。中国石化需要がメンテナンス終了とマージン改善で増加、PDHの稼働率も上昇し、LPG需要を下支えした。LPガス市況は、原油市況に連れ高、極東CFR市況は、第1週に一時プロパンで600㌦を割り込むも、第3週にプロパン650㌦、ブタン620㌦どころに上昇した。
     米国市場は、プロパン供給、在庫が増加、在庫水準は5年平均レンジ内に収まっているが、上抜けそうな勢い(グラフ②参照)。需要は堅調、輸出は過去最高水準を(グラフ③参照)、維持している。米国の原油、NGL生産量は過去最高水準で推移、NGL分留装置、パイプラインも増設されLPガス供給は潤沢。モンベルビュープロパンスポット価格は原油市況、天然ガス市況に連れ高となり、第1週の350~370㌦から、第4週には430㌦まで上昇、月間平均で前月比33㌦上昇の395㌦/㌧どころ(グラフ①参照)となった。一方、原油・ガソリン市況に連れ安で軟化したブタン価格も第2週に反騰し、第3週で440㌦どころに上昇した。
     フレート市況は軟化、第3週で中東~極東70㌦、米国~極東市場は120㌦どころで推移した。パナマ運河ガツン湖の水位が回復、通峡枠も増加し、フレート市況を押し下げた。喜望峰経由での米国配船の船主が複数みられるが、米国スポット傭船需要は低迷、中東市場の出荷は堅調なものの、船舶需給にタイト感はない。
     ナフサ市況は堅調、月間平均は前月比横這いの682㌦どころ。原油市況の軟化に伴い前半は650㌦どころで推移も、下旬には原油市況に連れ高700~725㌦まで上昇した。
     バンカーオイルをみると、シンガポールIFO380は反落、月間平均で前月比6㌦下落の520㌦どころ、LSMGO(低硫黄マリンガスオイル)は続落、前月比4㌦下落の731㌦どころ、ガスオイルとC重油との格差は210㌦どころでほぼ変わらず。
     7月CPは前年同月比プロパン180㌦、ブタン190㌦のそれぞれ上昇。原油(アラビアン・ライト)熱量等価換算(下記参照)では、前月に比べプロパン、ブタン0.5ポイントそれぞれ上昇、前年同月比ではプロパン20、ブタン22ポイント高い。
  • 原油市況
     6月の原油市況は、OPECプラスの自主減産縮小計画を受けて急落、75㌦割れでスタートしたが、イスラエルのガザ地区ラファ中心部への侵攻、レバノンのヒズボラとの戦闘拡大懸念、イエメンフーシ派による商船攻撃、ウクライナによるロシア製油所への攻撃など。中東、東欧の地政学リスクの高まりにより急反騰した。需給面では、米国がドライブシーズン入り、需要増が期待されたが、中国経済動向の不透明感が強く、供給は潤沢、原油市況は一進一退、第3週以降は80~82㌦の狭いレンジ取引となった。一方、金融市場は、インフレ鈍化、年内利下げ観測が強まり、株価(S&P500)は最高値を連日更新、リスクオンの状態となった。原油先物市場は、プロンプトスプレッド(期近2限月)の逆ざやが縮小、需給逼迫感が薄れていたが、下旬以降に拡大、ブレントは1㌦を突破し需給タイトを示唆している。
    ○6月積みアラビアン・ライト(6月1~28日までの想定)は85.40㌦(前月比-0.56㌦)
    • 熱量等価AL100% プロパン700.19㌦/㌧ ブタン690.59㌦/㌧
    • AL比       プロパン82.83%    ブタン81.81%
  • 上記ALはEIN推計、確定値は後日Webサイトでご確認ください。
  • 参考
  • 6月LPガスFOB公示価格
    6月FOBサウジCPANSIソナトラック
    580487495
    565421425
    • 単位:㌦/㌧ 

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