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ウィークリーマーケット

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NYMEX市況推移

  • 期近先物市況(4月8日~4月12日)
    9日10日11日12日
    WTI(㌦/bl)86.4385.2386.2185.0285.66
    天然ガス(㌦/mmbtu)1.8431.8721.8851.7641.770
    改質ガソリン (㌣/gl)274.86275.56278.16277.41280.29
    NY暖房油(㌣/gl)272.87267.70270.76265.98268.51
  • 8日WTIは7営業日ぶり反落、期近5月限、終値は前日比0.48㌦下落の86.43㌦。イスラエル軍の一部がガザ地区から撤収、中東情勢緊迫化の懸念は高いものの地政学リスクのプレミアムが低下した。一方、先物市場では、相体力指数(RSI)が買われ過ぎを示し、アルゴリズム取引のロングポジションも最大限に膨らんでいた。
  • 9日WTIは続落、期近5月限、終値は前日比1.20㌦下落の85.23㌦。ガザ地区停戦交渉の進展やイランのホルムズ海峡封鎖に否定的な報道によりリスクプレミアムが低下したが、ハマスがイスラエルの停戦案を拒否、ネタニヤフ首相もラファ侵攻の日程決定と明言し、停戦交渉は難航必至、アジア市場で原油市況は反発した。一方、先物市場では、相体力指数(RSI)が買われ過ぎを示し、利益確定の売りが膨らんだ。
  • 10日WTIは3営業日ぶり反発、期近5月限、終値は前日比0.98㌦上昇の86.21㌦。ガザ地区停戦交渉が不透明感を増す中、イラン及び支援組織による対イスラエル報復措置(大規模なミサイル・ドローン攻撃を想定)を警戒、中東地政学リスクが意識された。一方、米CPI(消費者物価指数)は予想を上回る伸びとなり、金利下げ観測が後退しドル高が進行、原油相場には逆風となった。更にEIA週間統計で米原油在庫が予想を上回る増加となり、原油市況の上げを抑制する形となった。
  • 11日WTIは反落、期近5月限、終値は前日比1.19㌦下落の85.02㌦。前日発表のEIA週間統計で米原油在庫が3週連続の大幅増となたことを嫌気、利下げ観測が後退したことも売り材料となった。一方、イラン及び親イラン武装組織による対イスラエル報復攻撃を警戒、中東地政学リスクが市況を底上げしている。米3月PPI(生産者物価指数)は予想下回り、企業好決算見通しから株価は反発した。
  • 12日WTIは反発、期近5月限、終値は前日比0.64㌦上昇の85.66㌦。シリアのイラン大使館がイスラエルの空爆を受けたことにイランは報復を宣言、大規模なミサイル、ドローン攻撃が行われるとみられ、イスラエル、米国は迎撃態勢を整えている。イラン及び親イラン武装組織による対イスラエル報復攻撃、更にイスラエルの反撃など報復の連鎖が懸念され、中東地政学リスクが市況を底上げしている。
  • ベーカーヒューズ社が12日発表した米リグ稼働数は、617基(石油・ガス計)、前週比3基減、前年同期比134基減。石油リグ506基(前週比2基減、前年同期比84基減=85.8%)、2週ぶりの減少で前年同期比稼働数では48週連続で前年を割り込んだ。ガスリグ109基、前週比1基減、前年同期比49基減、49週連続で前年を下回った。
  • CFTCが12日に発表したWTI大口投機買い越し残高は4月9時点で297,137枚(前週比-3,760枚)、4週ぶりの減少、ピーク(2018年2月上旬739千枚)の40.2%の水準。買い建玉403,797枚(同+11,469枚)、売り建玉106,660枚(+15,229枚)、買い建玉は4週連続の増加、売り建玉は2週ぶりの増加。総取組高は1,758千枚、前週比4千枚増加、ヘッジ玉は、買い建玉が3週連続の増加、売り建玉は2週ぶりの増加となった。
  • 15日WTIは小反落、期近5月限、終値は前日比0.25㌦下落の85.41㌦。イランの対イスラエル報復が抑制的であったことから地政学プレミアムが縮小したが、イスラエルの報復宣言を受け、買い戻された。米小売売上高が予想を上回る伸びとなり、利下げ観測が後退し、国債利回りが上昇、有事のドル買いもあり、ドル高が進展した。原油市場にとってドル高は逆風となるが、注目はイスラエルの対イラン報復措置に集まっており、中東紛争拡大への警戒が緩むことはなく、地政学プレミアムの高値が続くとみられている。
  • 16日WTIは小幅続落、期近5月限、終値は前日比0.05㌦下落の85.36㌦。イスラエルの対イラン報復宣言を受け、アジアの原油市況は上昇したが、欧米、アラブ諸国がイスラエルに自制するよう働きかけており、狭いレンジでの値動きとなった。パウエルFRB議長が利下げを急がないと述べ、利下げ観測が後退、ドル高が進行しドル建て原油は割高感。イスラエルの対イラン報復が原油生産設備に及ばない限り影響は限定的と見る向きもあるが、中東情勢の緊張緩和が無ければ、7~10㌦の地政学プレミアムが続くとみられている。
  • 17日WTIは3営業日続落、期近5月限、終値は前日比2.67㌦急落の82.69㌦、先月27日以来安値。イスラエルの対イラン報復措置が懸念されるなか、サウジ,UAEが自制するよう共同声明を発表するなど緊張緩和に向けた外交努力が続いている。米国利下げ観測が後退、中国経済指標が振るわず、需要面での懸念の兆し。EIAの週間統計で米原油在庫は4週連続の増加で、昨年6月以来の高水準となったことを嫌気、アルゴリズム取引で下値支持線の84㌦を割り込み、テクニカル売りが加速した。
  • 18日WTIは4営業日続落、期近5月限、終値は前日比0.59㌦下落の82.10㌦、先月27日以来安値。イスラエルの対イラン報復措置に注目が集まるなか、米利下げ観測が後退し、国債利回りが上昇、ドル高となり、ドル建て原油の割高感が強まった。米国は対べネズエラ制裁を復活、イランに対しても英,EUと追加制裁を表明し、一方、イランはイスラエルに対し核施設への攻撃を牽制する声明を出し、中東情勢の緊張緩和には程遠く、当面、地政学リスクプレミアム(5~10㌦)の縮小は期待できない。*その他の市況 [#c94ff7a8]
    9日10日11日12日
    TOCOM(㌦/b)88.0988.8987.9989.0989.08
    ブレント(㌦/b)90.3889.4290.4889.7490.45
    オマーン(㌦/b)90.0990.6489.5390.8090.35
    OPEC:BP(㌦/b)90.2990.5790.3990.6290.77
    ナフサ (㌦/㌧)705711706716708
    C重油(㌦/㌧)504.56506.87505.53506.90
    TTS(円/㌦)152.80152.98152.82154.01154.09

EIA週間統計(4月10日発表)

  • 米国需給概況(4月5日現在:単位1,000バレル)
    ~24.3.824.3.1524.3.2224.3.2924.4.5増減
    原油生産量13,10013,10013,10013,10013,100±0
    原油処理量15,92316,10216,26816,24916,193-56
    製油所稼働率%86.887.888.788.688.3-0.3
    原油在庫(ExclLS)446,994445,042448,207451,417457,258+5,841
    ガソリン在庫234,083230,773232,072227,816228,531+715
    留出油在庫117,898118,522117,337116,069117,728+1,659
    プロパン在庫51,85552,20752,16451,81051,705-105
    クッシング在庫31,45131,44333,54033,16332,993-170
    原油輸入量5,4916,2786,7026,6186,434-184
    ガソリン輸入量634496522488730+242
    原油輸出量3,1474,8814,1814,0222,708-1,314
    ガソリン輸出量9991,033786863978+115
    留出油輸出量1,2319851,1201,3961,580+184
    プロパン輸出量1,3641,7942,0281,4191,491+72
    ガソリン需要量9,0448,8098,7159,2368,612-624
    留出油需要量3,3753,7864,0283,4952,985-510
    プロパン需要量1,2369097541,4291,305-124
    燃料油総需要量20,80319,74219,53121,29219,236-2,056
    • 原油生産量、輸入量、輸出量、製品供給量は一日あたり。
    • プロパン在庫は非燃料プロピレンを含む。
  • 米国石油在庫を対前年同期比でみると、原油97.2%(戦略石油備蓄原油は98.5%:1984年以来低水準)、ガソリン102.8%、留出油104.7%。全米原油在庫は3週連続の増加、在庫水準は5年平均レンジ中央。オクラホマ・クッシングの在庫は2週連続の減少となった。米国内原油生産量は横ばいの1,310万b/d、高水準を維持。石油リグ稼働数は前週比2基増の508基、47週連続で前年を下回った。製油所稼働率は低下、輸入は減少したが、輸出が大幅減で在庫は増加した。ガソリン在庫は2週ぶりの増加、ここ11週で9週の減少。輸出入ともに増加、需要が大幅に減少し、2週ぶりの900万b/d割れ。供給が低水準、在庫水準は5年平均下位。留出油在庫は3週ぶりの増加。輸出が高水準も需要が大幅減少300万b/d割れ。供給は低水準で、在庫水準は5年平均レンジ下方。プロパン在庫は、3週連続の減少。需要、輸出ともに堅調、供給は減少し在庫水準は前年同期比92.0%、12週連続の前年割れとなったが、5年平均レンジ内中央に収まっている。ガソリンの需要(供給量)は前週比624千バレル減の日量861万バレル、直近4週間の供給量は884万バレル/日で前年同期比2.7%の減少、2週連続の前年割れ。留出油は357万バレル/日で前年比8.9%の減少。ジェット燃料は同3.5%の増加。燃料油総需要量は2週ぶりの2,000万b/d割れ。石油(原油・製品)のネット輸出入は、760千b/dの輸出、30週連続の輸出。
  • 4月5日のモンベルビュープロパンスポット価格:441.8㌦/㌧(前週比+18.2㌦、
    前年同期比+9.4㌦)

LPガスマーケット

  • CP先物指標(1月3日~1月6日)
    CP先物2月限3月限4月限
    580545525
    590560540
  •  先週(1月3日~1月6日)のLPガス市場は、年明け原油市況が軟化するなか、暖冬により引き合いは弱いものの、インド、東南アジアの堅調な需要と極東の寒波襲来に備えた買いが下支えた。
     CP先物2月限は堅調な需要に支えられ上昇、前週比プロパン15㌦、ブタン5㌦高、3月限はプロパン横這い㌦、ブタン5㌦の反落、4月限はプロパン横這い、ブタンも横這い強含み。
     極東CFR市況は週初めに上昇したが、原油市況下落で週末には軟化。インド、東南アジア向けの需要が堅調、2月着玉には日本、中国から引き合いがあり、相場を下支え。1月極東着プロパンは前週比5㌦下げの620~605㌦、ブタンは同5㌦下げの640~625㌦どころ。
     NWE(北西ヨーロッパ)CIFは、原油市況の軟化と温暖な気候で暖房需要が盛り上がらず。前週比プロパン25㌦下げの520㌦、ブタンは30㌦下げの540㌦どころ。
     米国市場をみると、輸出、需要ともに堅調。プロパン在庫は4週連続の減少も在庫水準は前年同期比126%、5年平均のレンジの上方。米モントベルビュースポット価格(FOB)は、前週比プロパン5㌦下げの385㌦、ブタンは同20㌦下げの455㌦どころ。
  • フレート市況は、滞船の緩和で船舶需給は供給過剰感で軟化、週初の92㌦台から77㌦台後半まで下げている。
  • ナフサは原油市況に連動軟調、655~635㌦で推移。
  • バンカーオイルは、原油市況に追随軟化、IFO380は408~377㌦、LSMGOは920~856㌦で推移。
  • 1月LPガスFOB公示価格
    1月FOBサウジCPANSIソナトラック
    590516560
    605534580
    • 単位:㌦/㌧ 

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