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OPEC生産目標据え置き(11月27日OPEC総会)

OPEC生産目標据え置き(11月27日OPEC総会)

  • OPEC生産目標据え置き(11月27日OPEC総会)
    • 27日に開催されたOPEC総会で生産目標は3,000万bl/dで据え置かれた。これを受けて原油市況は急落、ブレントは前日比5㌦以上の下落、ドバイは70㌦を割り込み68.85㌦となった。米国NYMEXは感謝祭で休場となっているが、夜間取引では急落し68.5㌦どころと2009年12月以来の70㌦割れとなっている。
    • これまでOPEC、サウジアラビアは原油価格を維持するためスウィングプロデューサーとして生産調整を担ってきたが、シェール革命(米国の直近の原油生産量は908万bl/d,世界1位も時間の問題)によりその役割を放棄せざるをえなくなった。まさにパラダイムシフト、原油市況は今後、マーケットに完全に委ねられ、需給とコストで決定されることになる。
    • 現在の市況はOPEC各国及びロシア等産油国の財政上のコストを下回り、財政悪化による政情不安が懸念される一方、シェール開発もコストダウンが図られているとはいえ非効率的なシェール開発はできなくなる。
    • サウジが価格よりシェアを重視し、価格競争によってシェール開発に歯止めをかけようとしているのか、独り勝ちの米国シェール開発も油価次第であることは言うまでもないが、米国とは出来レースでロシア、イランつぶしと指摘する向きさえある。
    • 原油価格急落の原因の一つは、欧州、中国の景気減速による需要の低迷とシェール革命、リビアの市場復帰など供給過剰感にある。原油市況下落が景気に好影響を与え需要をどの程度喚起するのかは未知数、自ずと需給バランスによる価格決定となり、底値の限界もみえてくるであろう。
    • ただ、原油市況急落は産油国等の通貨を引き下げ、ドル高を誘発、これが原油市況を引き下げ、株高を招き、投機資金は商品市場から金融市場にシフトする。ますます弱気相場が加速する。
    • 先物市場では当初ブレント70㌦、WTI65㌦が下値抵抗線であったが、12月に入りにあっさり割り込み、更に底値を探る展開が続いている。なお、需給緩和を受けて期先物はコンタンゴ(期先高)。

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