大西洋ハリケーンシーズン2014
大西洋ハリケーンシーズン2014
米国ハリケーンシーズン 2014
- 今年の天候を占う上で、注目されているのがエルニーニョの発生です。エルニーニョは南米ペルー沖の海水温が上昇し、世界的な気候変動(異常気象)を引き起こすことで知られていますが、日本では冷夏、長雨になることが過去にありました。3ヶ月の長期予報では、例年よりも梅雨入りが遅く、長期化するとの見込みです。
さて、先週5月22日、NOAA(米国海洋大気局)が2014年のハリケーンシーズン(6月1日~11月30日)の予測を発表しました。それによると、大西洋のハリケーンはエルニーニョ現象の影響を受け、例年よりも少ない確率が50%、平年並み40%、平年よりも多い確率が10%とされ、名前が付けられる熱帯嵐は8~13個、そのうちハリケーンに発達するのが3~6個、うちカテゴリー3以上のメジャーハリケーンは1~2個を予想しています。(注)メジャーハリケーンはカテゴリー3~5、風速はマイル/時区分 NamedStorms Hurricanes MajorHurricane 風速 39mph以上 74mph以上 111mph以上 発生数 8~13 3~6 1~2 平年発生数 12 6 3
2005年8月に発生、ルイジアナ州等に甚大な被害をもたらした「カトリーナ」は記憶されている方も多いと思いますが、米国の石油・天然ガス設備が集中するメキシコ湾岸がハリケーンに襲われると、原油石油製品市況への影響は避けられません。カトリーナ襲来時はもちろん、例年、熱帯嵐がハリケーンに発達してメキシコ湾に入り、米国湾岸を直撃すると市況高騰につながります。
地球温暖化の影響か、竜巻にしろハリケーンにしろ狂暴化しています。例年以下のハリケーン発生予想ですが、大きな被害が発生しないことを祈るばかりです。